「別に構わない。俺なんて憶えてないだろうし」 『………』 降渡と吹雪は何も言わないでおいた。 「ド派手な退場かましただろ、神宮。忘れろって方が無理だ」 流夜は、任期途中で警察に関わっていることと素の顔がばれている。 その際、吹雪と降渡も学校に来ている。 更に、咲桜の卒業式、公衆の面前でキスしてさらった犯人だ。 咲桜の方から友人たちへの説明がされているとはいえ、忘れられるわけがない。