「マノ、好きな人っている?」
ルカがいきなりそんな質問をするものだから驚いてしまった。
「ど、どうしたの?いきなり」
「うん、実は僕にはずっと前から好きな人がいるんだ。だから、マノに相談乗ってほしくて。」
ルカに好きな人…。突然知らされた事実に私の胸はチクリと痛んだ。
「へ、へぇー…そうなんだ…。」
私は動揺を隠すように笑顔を作った。
「昔からずっと好きなんだ。マノのことが。」
え…。今なんて…?私?
「え?何で?昔?」
私はどんな表情をすればいいのかわからずテンパってしまった。
「あー、やっぱ覚えてない?昔仲良かったんだけどな…。」