「.....な、なお。」



「なぁに?ゆい!」


曇りない笑顔に安堵して泣いてしまった。それから奈央に全部話したのも覚えてる。



「いっぱい泣いていいんだよ。その次笑えることができるから!」



その優しい言葉に甘えて、奈央に抱きついて、奈央の胸で小さな子供みたいに泣いた。



君と会った中3の秋。夜。公園。



なつかしい。今も鮮明に思い出せる。
今目の前にあるこの光景より、綺麗で澄んでて淡い光に包まれてる。




ああ、神様。目の前の光景を嘘だと言って。