「それが刹那を閉じ込めて、交渉の条件にしてもいい理由になるとでも?刹那の痛み、お前ら分かる?」
星渚の言う通りだ。
普通の男なら叫んだり体張って俺がやったように無理矢理にでもドアを壊して脱出出来る。
でも碧音は違う。
恐怖に耐えることで精一杯だった。
昔の記憶に押し潰されないために、きっと自分を自分で守ることが全てだったんだ。
自分等のことしか考えてねえてめえらに、理解出来ないよな。
出来ないだろ。
人の痛みが分かんないのかよ。私利私欲にまみれたてめえらは。
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