碧音君、本当に勝者になったら命令出来る相手が皐月だしどんな無茶なことでも言いそう。


線香花火って本来風流に愛でるものなんだけどね。


「星渚、私と星渚の線香花火合わせてみようよ」


「いいね。2つ合わせた方がもっと綺麗になるし」


2人はうんうんと頷いてピト、火の玉をくっつけたのだ。


「試合放棄したー!!穏やかに試合投げ出しやがったよ。ねえやりたいって言い出したのは星渚さんですよ」


「何で碧音が勝つ確率高くすんだそこの2人は!」


「そんなことより菜流と楽しむことが重要だから」


ブラコンとシスコンをなめちゃいけない、胸に刻み込む。


残るは私と碧音君、藍。私達の線香花火は順調に燃えて綺麗なまま。3人共落ちないで燃え尽きるパターンじゃないかな。


ジーッと自分の線香花火を見つめる、と。