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何だ、あれ。
第四四角形を教えてやってるのに明日歌はどこに星があるか見当がつかないみたいで、もう少し丁寧に説明するかと後ろを向いたら。
明日歌と僅か数センチしか離れていない近さで目が合ってしまい。
時間が、止まったと思った。
夜の深い色が明日歌の顔に影を落とす。そのせいだろうか、表情も雰囲気も大人っぽく見えて。
ドクン。
胸が締めつけられる間隔に陥る。澄んだあの双眸に映る俺は、一体どんな顔をしていたのか。
……否、知りたくもないけど。大体、明日歌も明日歌だ。
こいつの性格を考えると『もうちょっとでキス出来るところだった惜しい!』『星空の下で2人きりってロマンチックなシチュエーションとか憧れだったのに』と。