「許嫁ってどういう事!?」
父に六花はいった。
心底六花は怒れていた。
(許嫁なんて、聞いたことないし
古いのよ!第一わたしには先輩がいるじゃ……。)
「だからさ…!私にも色々あんのよ!!
許嫁なんて、いらないわよ!
勝手に決めないで!」
色々溢れ出てきた。思ってるより、
スラスラ言えたと思う。
そこで思わぬ所から声がした。
「うっせーな。
これだから、女は。」
隼也が口を挟んできた。
「何よ、私だってあんたなんて、
大っ嫌いよ!!ばーか!」
舌をだす。
「特にお前みたいな、男勝りな
自己中な女は大っ嫌いなんだよ!!」
「なっ!」
隼也の言葉で気がついた。
(そうかも、桜井先輩に嫌われちゃうかな、
そんなの絶対に嫌……!)
色々考えていると、
言い返す事も、忘れていた。
「 おい……」
隼也はいい加減少し、心配して
声をかけた。
「何よ、バカーーー!」
バシッと隼也の頬を
思いっきり引っぱたいた。
「とにかく私は許嫁なんて、
認めないから!」
六花はその場を出た。