黒鉄side


「言っとくが正真正銘お前本人だかんな?」


「私が猫耳…。」


あの匡が写メを凝視して固まっている。

これを餌にこの間の録音した音声を
消させて貰おうじゃねぇーか!!


馬鹿な俺にとってはナイスな考えだと
脳内で高らかと笑っていた。


カチャ!…カチャカチャ…


あ?なんだ、この音。


音がする方を見ると、
匡が俺のスマホのカバーを外して
その手には二枚のカードが。


フッ…バキィッ!!


不敵な笑みと共に
そのカードは真っ二つに折られた。


黒鉄sideEND