『もー!何、笑っ…て?』


枕を振り上げた手を止める。


紫苑の笑顔が、
優しくて儚いその笑顔に目を奪われた。


「お前らぁー!
いつまで待たせるつもりなんだぁーー!!??」


【黒鉄がうるせぇから出るぞ。】


『え、あ…うん……。』


何事も無かったかの様に出て行く後ろ姿を
慌てて追う。


「お前らどんだけ寝てりゃ気が済むんだぁ!?」


アンタはどんだけ大声を出せば
気が済むんですかね〜…( ´`)


扉を開けて偉そうに立って居た黒鉄を
シラケた目で睨んだ。