紫苑のおかげで静かになった。


『えっと…私の事は噂で聞いてると思う。』


そして、それを信じてる。


『確かに『朱雀』の元姫です。
でも…噂で流れてるのは全部デタラメ!』


ザワッ!


「は!?」

「じゃあ…『朱雀』が嘘言ってるって事か?」


『きっと、信じられない人の方が多い…よね。
でも!私を知ってくれたらと思いますッ!!』


精一杯の想いを込めて頭を下げた。