桜が舞い散る。
私たちの入学を祝うように...。

私、桜崎杏音(さくらざき あのん)
はれて高校1年生です!
友達いっぱいできるかなーなんて考えてます
いい人ばっかだといいな。


「あーのんっ!おっはよ〜」
「あのかちゃん!?あっ。おはよう」

この子は花里 亜乃華(はなざと あのか)ちゃん
私のひとりめの幼なじみなんだ。
運動できて勉強もできるかっこいい子なんだ。

「あーのーん?
ぐすぐすしてるとおいてくよー!」
「えっ。やだぁー!まってよぉー。
あのかちゃぁぁぁーん!!!」

ドンっ

い、いたい...。
それより

「ご、ごめんなさいっっ!あの。大丈夫ですか?」
「あっ。うん。大丈夫だよ。君はケガしなかったかい?」

ほわぁぁぁぁ。イケメンさんだぁー

「...んっ!...のんっ!...あのんっ!
ちょっと大丈夫?」
「あわわわわわー。あのかちゃん!大丈夫だよ!
す、すみません!前見てなくて...!」

クスッ

「あははっ。僕は大丈夫だよ。
あっ。こんな時間だ。ごめんね。もう行かなくちゃ」

この時私は男の人とぶつかったはずかしさと
申し訳なさでこの後どうなるかなんて、
考えもできなかったのです...