「はぁ...。」
クラスメイトが言うように優しそうな雰囲気で王子様みたいな子だったなぁ。
でもあの子と2人っきりなんて辛いなぁ...。疲れるなぁ。
やっぱり菜穂に泊まりに来てって言おうかな。

いやいや!菜穂に迷惑かけちゃダメだ。
こんな生活あっという間に終わるから!1人で頑張らなきゃ!

そう思ってたらドアの奥から玲君が話しかけてきた。
「凛さま、体調が悪いでしょうか?入ってもよろしいですか?」
ううぇ...さっそく来ちゃったよ...。

「ど、どうぞ。入ってください。」
心配そうな顔をして玲君はゆっくり入ってきた。
玲君はドアから数歩歩いたところで座らずに立ち止まった。
「失礼します。ご飯出来ましたが召し上がりますか?」
「あぁ、すいません。今日は遠慮しときます。疲れてしまってて、少し寝かせてください。」
お腹は減ってるけど玲くんと2人っきりは嫌。
後でこっそりコンビニでも行こっと。
「そうですか...。何か用事がありましたら呼んでくださいね。後、私は執事なので敬語使わないでください。」
そう言うと玲君は素早く去っていった。
タメ口でなんか話せないし。ってか話したくない。

玲君だって私なんかと一緒にいたくないだろうし。