ふいに足を捕まれて、思いきり転けた。

恐る恐る足を見ると…。

そこには何もなかった。

でも確かに私は足を捕まれたのに!

「もうヤダ…」

恐怖と後悔とで涙が止まらなかった。

でも逃げなきゃ!

私はSもRもKも探す余裕がなかった。

とりあえずここから逃げたい。

それだけを考えて、ただひたすらに走った。