-圏外-

残量電池の横に小さく表示されている2文字を見て、私の違和感は確信に変わった。

いくら町はずれだといっても、山奥なんかじゃない。

圏外になんてなるはずがない!!

『なら、ココハ・・・ドコナノ・・・?』

静かにケータイを閉じて考える。

『ここまでの道のりは絶対あってる。きなれた道、見慣れた風景。違和感なんてなかった。』

私は恐る恐るその場から振り返った・・・。