墓地についた時に、すでに11時を過ぎていた。

「とりあえず…。」

そういって私たちは懐中電灯をつけ、墓地の中を散策することにした。

入り口あらりから、すでに薄暗く陰気な空気が広がっている。

「K、どこにいるんだろう…。」

まるで誘われているかのように、私たちはどんどん奥へと進んでいった。

1つ、2つ、3つ、4つ、とどんどんお墓を通りすぎていく。

7つめのお墓を過ぎた頃、私の中にある疑問が生まれた。

『ここってこんなに広かった…?』

奥が見えない共同墓地。

昼も夜も何回か来たことがある。

けれど、何かが違う…。

私はとっさにケータイを開いた。