「……花火、綺麗だな」 「え、あ、うん!」 何事もなかったかのようにすっと元の位置に戻るナツ。 ……こんにゃろう、こっちの気も知らないで。 十数発目が上がったときだった。 ふと、昔の記憶が蘇った気がした。