だからあたしはなにも信じない。 そんな考えをあたしにさせるお父さんが、なぜ再婚なんてしようとするんだろう。 一番、わかってるはずなのに。 永遠を誓うくだらなさを。 「……ん、紫苑!」 ナツの声にハッとする。 いつのまにか考え込んでいたみたいだ。 ナツが心配そうに顔を除く。 ………そんな目でみないでほしい。 「大丈夫?顔色悪いけど」 「え、あ、うん。ごめん大丈夫」