「じゃあどうすんの?」 「……うちくる?」 「……え、それ大丈夫なの?」 「いや、大丈夫じゃないけど。でも他に泊められる場所とかない、し……」 ……一瞬頭に浮かんだ彼の姿をパッと消す。 頼めるわけなんかない。 「じゃあ……よろしくお願いします」 「はい」 8月1日。 お母さんを失ってから10年。 出会って2時間もたっていない人との同居、開始です。