───15歳の誕生日に君を失った…。


 あの寒い冬の日に君としょうもない喧嘩をしたのが君との最後だった。

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…12月、今日は私の15歳の誕生日です!!
それは一年に一度の自分が主役になれる日

「愛ー!!!誕生日おめでとー!!!」
「おめでとう愛…はいっ、プレゼント!」
「あっ、私も!…ハッピバースデイ!」
「わっ!?…ありがとう、舞!朱里!」

 皆から祝福されるのは嬉しいけど、私は…たった一人の人から祝福されることの方が嬉しい。
その人は、2年前に付き合った私の彼氏亮介
、でも亮介は部活のことで頭がいっぱいの
部活熱心なバカで、私が今日誕生日なのも気づいてないはず。
 だからなんとかして私が今日誕生日なのを思い出させないといけない!!!
……それでも思い出さないなら一発殴る。

ちょうど朝練が終わったぐらいの時間だから、多分もうそろそろ来るはず!!!

あっ!きたきた!…よしっ!?

「亮介おはよー!朝練お疲れさん!!」
「はよ!今日は機嫌がいいな?珍しい…。」

「ねー亮介!今日は何の日かわかる?」
「は?今日?…えーと…」

「は?」ってこっちが 「は?」だわ!!?

「あっ!!!わかった!!お前の…」
「おっ!!私の…」
「家のカレーの日だろ?!!」
「…は?」

 …まじかこいつ、ふざけてるのか?
一発殴りたい……。

「お前ん家のカレー美味いよなぁ〜…!!」
「…あいにく、今日のうちの夕飯はカレー  じゃありません」
「えっ、じゃあ〜…なんだろ??」
「…本当にわからないの??」
「う、うん?」