いつもあたしは


ドアの前で
目を閉じて深呼吸する。




耳に鼻に肌に
大好きな臭いも音も風も感じる。



変わらない何かがここにはあるから。



そして、体育館のドアに手をかけた。





『あ、祥汰先輩!こんにちわ-!』


『おす!今日はおだんごだ!』


今日もいた。
いつも1番にきてるこの人。
赤谷 祥汰

あたしが好きな人。


先輩の次にきて話せるように帰りのSHRが終わったら
即刻でダッシュしてくる


『最近暑いですもん。』


『だなーやっぱり俺もするべきだよなー』




「先輩なら似合いますよ!」



っていいかけて