話したこともなかったし、私は気にせず咲のところへ向かおうと思ったが


「奥山さん!」


高山誠君に話しかけられた


「…はい?」


高山誠君は、緊張した面もちだった。


「あのー、もし良かったら…7月7日の七夕祭りに一緒に行きませんか?」


高山誠君は一度も話したことがなかった私をお祭りに誘ってくれたのだ


「あ、ほら!まだ、ここの町の祭りに参加したことないでしょ…?だから…その…俺と一緒に行きませんか?」


私はその日なにも予定がないか考えていた

高山誠君はなにも発さない私に断られると思ったのか、とても不安そうな顔をしていた


「…ダメかな?」

私は予定がないことを確認し、返事をした