私は今、下駄箱の前に立っている


皆が部活を終え帰っている中


私は、泥だらけの練習着を着たままの高山誠君を前に立っていた


「ダメかな…」

高山誠君は不安そうな顔つきだった


「いいよ」

私の返事に、高山君は喜んでいた

そして、スパイクの音を響かせながらグラウンドの方へ行ってしまった


私と、高山君に何があったかというと


今日は珍しく、咲に一緒に帰ろうと誘われていた

いつもは私は部活がなく帰っているはずだった

そして、部活が終わったとの連絡があり昇降口へ向かうと

咲ではなく、高山誠君が立っていた