「ほら!みてよ!これ!300円だよ!」

咲が手に持っていたのは水色のスカートだった
 
「安いね~」

「ここね、傷とかちょっとした汚れとかでお店に出せなくなった服を安く売ってるの!!お得だよね!!」

なるほど

咲はボーイッシュな見た目の割にはかわいい服が好きだった

私も店内を一周したがほとんど新品と変わらなかった

「幸は買わないの?」

咲はすでに二、三着服を手にしていた

「うーん、まぁ。家にあるし」

「えー、せっかくきたのに…」

咲はせっかく来たんだからと私に似合いそうな服を何着か持ってきてはくれたが、服に興味がない私は断った