「ところで、幸ちゃんはさ、お腹でも痛いの?」


実はお腹なんて痛くなかった
いわゆる仮病

私が黙っていると、斗真くんは何かを察したのか質問を変えた

「幸ちゃんは~、前の学校では部活とか何やってたの?」

斗真くんはベッドに座りながら聞いてきた

部活…。

「……美術」