「料理か、褒め殺し?」

真希ちゃんはそうよ。と言う。

「でも、褒め殺しと言ってもただ単にかっこいい、だけじゃダメよ?」

なんで?そう聞くと、真希ちゃん曰く「スルー」されるかららしい。
まあ、何度もかっこいいと言われてきてるだろうルックスをしてる。普通に褒めるだけじゃダメだと言う。

「詳しく褒めたり?若しくは、可愛いとか言ってみるとかね?」

・・・む、難しい。さ、流石、真希ちゃん。
恋愛慣れしてるなぁ…。

「例えばどんな?」
と、私が聞くと、真希ちゃんは、じゃあ綾音でためすわね?と言う。

すると真希ちゃんはニコリと微笑んで
「綾音って笑顔が可愛いわね、こっちまで元気になるわ。ありがと」

と言う。

「ま、真希ちゃん!?」
私は突然の変わりように戸惑いを隠せないでいると、「こんな感じよ」と言ってスッと真顔に戻った。それで、先程のが演技だとわかる。

「んー、こういうのが難しかったら料理にしておきなさい。胃袋を掴むのも大事よ?綾音、料理は超がつくほど上手いんだから。」


料理は、ね。
地味にディスられたよね!?傷つくけど今はいいや。真実だし・・・。
料理、夜なにか作ってみようかな・・・。