「というわけなんだけど。」
と、真希ちゃんが授業中に思っていたことを話される。
「誘惑はダメなんでしょ?」
「あ、当たり前だよ~!」
わ、私そんなのしたこともされたこともないのにっ・・・
真希ちゃんは、そうすると・・・と言い、手を口元に近づける。すると後ろから
「よお!何してんの?」と聞こえる。
「げ、梓・・・」
と、真希ちゃんが言う。
渦宮梓(ウズミヤアズサ)
真希ちゃんの幼なじみで、ことある事に真希ちゃんに絡んでいる。私も絡まれてる姿を何度も見た。
まぁ・・・わたしも真希ちゃんとよく一緒にいるからね。
「梓、あっちいけ!」
梓くんは、口を尖らせてちぇっと言って
「で?何してんの?」と聞く。
「もう!聞いてた!?」
「真希ちゃん、いいよ~」
真希ちゃんは、でも・・・と言うけど
私はブンブンと首を横に降る。
「恋愛相談よ。」
と、真希ちゃんが言う
「恋愛相談~?」
と、梓くんは、首を傾げる。
真希のか?と返事が帰ってくると直ぐに真希ちゃんは、綾音の。と言う。
梓くんは、一瞬険しい顔をして
「恋愛ねぇ・・・」
と、言って私の顔をまじまじと見た。
「俺は恋愛対象としてはねぇな」
そう言ってケラケラと、笑った。
それを見て真希ちゃんは、バシッと頭を叩く。
「梓、あんたジャマだからどっか行って」
と、真希ちゃんが凄むと、梓くんも怖かったのか肩をビクッとさせてそそくさとどこか行ってしまった。
「ごめんね?」
「あっ、いいよいいよ~」
「じゃあ、話の続きね?」と言って再開される。
私たちの恋愛会議はまだまだ続く