ゆったりと髪を撫でられる感覚に心地よさを感じながら目を開けると、目の前には舜の逞しい胸があって。


腕枕されながら抱き寄せられていることに気づく。



「舜?」


「あ、起きた?」


「うん」


「身体、大丈夫?」


「え?」



身体?


なんでそんなことを訊かれたのかわからなくて、舜の顔を見上げながら首を傾げる。



「いや、こうやって二人きりになることなんてなかったしさ。我慢せずに思いきり絢華のこと抱いちまった」



苦笑しながらそう言う舜。