「わ、私はないね!!話なんて!!私はただの、ま、魔法使いですから!!」 海外行きだけは阻止せねば!!! 私はミネラルウォーターを拭いながら何とか平静を保ったつもりで叫ぶ。 叫んでいる時点で動揺しまくりがダダ漏れだけど。 「フフッ、何だよ、それ。お前焦りすぎだろ」 「あはははははっ、紗久、落ち着いてっ」 そんな私の態度を見て。 怜桜は普段見せない笑顔でバカにしたように笑い、悠は完全にツボっていた。 すっごくムカつく。