「あぁ」






とりあえず無表情のまま玖音に答える。




紗久の魔力に関しては大体知っているし、きっとこの事のどれかのことを言っているのだろう。







「紗久の魔力はないんじゃない。とある事情で3大魔法使い、楓様に封印されているんだ」






「......!!?」







玖音の言葉に目を見開く。





封印......?






「じゃあ、あの膨大な魔力は...」





「恐らく、封印されている紗久の魔力だ。それも封印から一瞬だけ無理やり出てきた一部のものだろう」