「お前くらいならもうとっくに気づいているんだろ」






紗久を見つめたあとの玖音の第一声はこれだった。




真面目な顔をしたまま、己の瞳から魔法を解いても紗久から目を離さない玖音の言葉の意味を考える。






気づいているってどのことだ?





魔力が全くないことか?



膨大などの属性にも属していない魔力が紗久から度々放たれていたことか?



それとも紗久が持っている魔法石のことか......?





挙げだしたらキリがない。