side怜桜 「.........」 保健室にて。 俺の気も知らず、スヤスヤと眠る紗久を俺はずっと見つめていた。 本当、こっちの気も知らず気持ちよさそうに寝やがって......。 「怜桜、紗久の様子はどうだ?」 ガラガラッ 先ほどからベッドの横にあった椅子に腰掛けて紗久を見ていた俺に扉を開けながら声をかけてきたのは体育祭から戻ってきた玖音だ。