階級テストの実技と同じようなものだろう。 「はは、でもさすが紗久だねぇ。魔法使わずにあのハードル飛び越えてるの紗久だけじゃん」 俺たちの心配なんて知りもせず、次々とハードルを飛び越えていく紗久に苦笑い。 紗久はいつだってそうだ。 どんな逆光でも誰かに助けを求める前に自分で立ち向かう。 そしてそれを見事に覆す力がある。 まーそんな性格故にこっちも目が離せずに困っているんだけど。