スッ






玖音先輩が軽々と魔法の刃を避ける。





.........それでいいんですよ。







「玖音先輩、魔法の軌道、ちゃんと最後まで見ていた方がいいんじゃないですか?」






不敵に微笑みながらもゆっくりと指さすその先に。





玖音先輩のたった一つの最大の弱点がいた。







「紗久!!?」






軌道の先には紗久ちゃん。





それに気づいた玖音先輩が声をあげる。








アナタが1番大切なのは紗久ちゃんだ。




この世界でも、己でもない。







だから.........







ザシュッ






魔法の刃が貫かれる。




玖音先輩の体に。







アナタは必ず己を犠牲にしてでも紗久ちゃんを守り抜く。