「火よ、他の者と我を貫け」






ザシュツ






俺の詠唱により現れた鋭利な炎が龍乃を貫き、真理絵、そして俺も貫く。







「......くっ」






全身に走る苦痛。



死ぬとはこういうことなのだとヒシヒシと実感する。






だけど全く怖くない。




だってまた真理絵と龍乃と一緒になれたから。







「永遠に一緒だよ、真理絵、龍乃」







俺は力なく倒れる2人を見て微笑んだ。