ザシュツ







「み、ずき?」






鋭利な炎が目の前の真理絵の心臓を貫く。




心臓を貫かれた真理絵は痛みに表情を歪めながらも俺の元へゆっくりと倒れていった。







「やっと、捕まえた」





「はぁ、はぁ、かはっ」







俺の腕の中で必死に息をしながらも血を吐く真理絵を優しく優しく抱きしめる。







「真理絵!!」






真理絵の異変に気づいて龍乃がこちらに来ているがもう、遅い。





真理絵は俺の手によって死ぬんだ。







「ずっと一緒にいるって約束した。もう、離さない」






1人だけ置いていかれるのはもう御免だ。