シュンッ 火の弾丸が真理絵と龍乃目掛けて飛んでいく。 が。 スッ 「光よ、他の者を吹き飛ばす嵐となれ」 それを軽く避けて真理絵は反撃の詠唱を唱えていた。 さすが、紗久ちゃんの母親。 相変わらずの戦闘センスだ。 ビュンッ 白い光を帯びた強い突風が目の前まで迫る。 そして...... ドォォォォォォンッ 詠唱を唱えるより先にその魔法は俺に思いっきりぶつかっていた。