「清華魔法学園の理念はおかしい。玖音先輩の両親だって考えは同じです。お2人もheartなんですよ?玖音先輩だってこちら側に来てくださいよ」






「え!!?」







大和先輩がサラリと衝撃の事実を告げたのでお兄ちゃんに話しかけているにも関わらず私が反応してしまう。






そんなこと全然聞いてないんですけど。



は、は、初耳なんですけど。







「俺の優先事項は1に紗久、2に紗久、3に紗久だ。清華魔法学園を守ることが紗久を守ることに繋がるのなら俺は清華魔法学園を守るまで」





「ですよね。だから、紗久ちゃんから勧誘しようと思ったのに」







大和先輩を睨みつけるお兄ちゃんに対して笑顔で大きなため息をつく大和先輩。




2人を包む空気はとてもピリピリしていて、一緒にいる私までも息が苦しくなる。