「俺の妹から離れろ」






ズドォォォォンッ






「.........っ」







どこからかお兄ちゃんの声が聞こえたと思うと、頭上から剣の雨が降り注がれる。




私ではなく、大和先輩に。








「裏切り者が。紗久に近づくな」






剣の雨がやんだ頃。



次に私の目の前に現れたのはお兄ちゃんの見慣れた大きな背中だった。







裏切り者......。



じゃあ、やっぱり大和先輩は......。