吹っ飛ばされながらも直ちに体勢を整えて、互いに地面に着地をする。 のと同時に。 「闇よ、他の者を貫け」 シュンッ 玲桜がそれを狙っていたかのように無表情で詠唱を唱えていた。 「くっ」 反応に少し遅れ、黒く鋭利なものに肩を貫かれた珠樹は痛みにほんの少し表情を歪める。 「チッ。反応しやがって」 それを見た玲桜が悔しそうに珠樹を睨んだ。 す、すごい。 世界が違いすぎる。 でもこのままじゃあ、ダメだ。