「水よ、他の者を切り裂く刃となれ」
悠が詠唱すると共に悠の手元に水色の光を帯びた立派な日本刀が現れる。
そしてそれは始まった。
「水よ、我を望む場所へ運べ」
シュンッ
魔法により一瞬で珠樹の後ろに現れた悠はそのまま日本刀を振り下ろす。
が。
「光よ、我を守る盾となれ」
バチバチバチッ
それは珠樹の魔法によってあっさり防がれた。
強い魔法と魔法がぶつかり合う。
「悠も相変わらず強いね!!」
「褒めていただき光栄だねっ」
こんな状況にも関わらず楽しそうに笑う珠樹とそれに答えるように微笑む悠。
バンッ
そして2つの魔法は勢いよく弾けて、悠も珠樹も後ろに飛ばされた。