ヴーヴーヴー!!!!!







『緊急事態発生!!緊急事態発生!!防衛魔法システムの破損により、侵入者多数!!直ちに寮へ避難せよ!!』






聞き覚えのあるけたたましいサイレンの音と共に夏の時と同じように耳に直接響くような指示が出される。






そして......






『百花繚乱諸君に告ぐ。直ちに戦闘態勢に入り、敵の殲滅にかかれ』






これはきっと百花の者だけにしか聞こえないもの。






「.........」






ダッ






私は力強く走り出した。