「ノエル、あの、えっと、ごめ......っ!!」 ピトッ 「大丈夫だ」 謝ろうとした私の唇に人差し指を当てて、優しく優しく微笑むノエル。 事情を言えないこと。 その上で巻き込まれてしまったこと。 何も知らないのにそれ以上踏み込んではいけないと悟り、私を信じる優しい瞳。 「うぅ、ノエルっ」 私はその優しさにただ涙を流すことしかできなかった。 本当にごめんなさい。