いつも通りに見えていつも通りじゃない友江。 何か言葉をかけたいけれどいい言葉が何一つ思い浮かばない。 何一つとして、真相さえも伝えることが許されない。 「お、お見舞い。ノエルのお見舞い、行こ。今日」 そしてやっと出た言葉がこれだった。 「そうね。アイツのあほ面、たまには見とかないとね」 そんな私に友江はただ無表情に答えた。 どこか遠くを見つめて。