「.........」 ふと、教室を見渡す。 いつもならこんな時に張り切ってみんなを仕切り出すノエルの姿がそこにはない。 ......無理もないか。 あれからまだ4日しか経っていない。 魔法を使ったってそう簡単には回復することはできないだろう。 「...と、友江」 「何」 「あ、いや...、えっと」 私に名前を呼ばれて必要最低限の言葉で答える友江に次の言葉を何も考えていなかった私は言葉を詰まらせる。