「未来を知れてしまうほど、つまらなく、残酷なことはきっとないわ」






「楓はいつもそれだな」







悲しそうに微笑む楓にこちらも同じように微笑む。





それでも俺はお前の力になりたかったよ。




1人で解決策を見つけて欲しくなかった。







「時間だわ.....。選択の時が来た。アルバーロ、紗久のことをよろしくお願いします」






もう、君とこうやって会話をすることはないのだろう。





気が遠くなるほど生きていた俺の何の根拠もないただの勘。







もう1度、会えて嬉しかった。