「楓が愛したのは人間も魔法使いも平等に生きる世界。だから俺は楓が愛した世界を守る」






アルバーロ様が私を真っ直ぐ見つめる。






信じられなかった。



でも、アルバーロ様が私に嘘をついているようには見えなかった。





これが私が受け入れなくてはいけない真実。







「紗久、お前が愛した世界はどんな世界だ?魔法使いの世界か?人間の世界か?.........どちらも大切だと思うなら今からでも遅くない。こちらに来ないか」







「.........わ、わたし、は」







アルバーロ様に答えようとしたその時だった。







「...............?」






あれ?




意識がいきなり遠のいていく。