「魔法使いは自分たちより劣る人間と同等ということに不満を持ち始めた。そうして自分たちの世界を守り、世界を支配しようと動き出した。それが世界屈指の魔法学園にして、優秀な魔法使いが集まる、清華魔法学園」
「............」
言葉が出ない。
アルバーロ様の話に思考が付いていけていない。
それは私の知っている魔法使いたちの姿じゃない。
私の知っている魔法使いたちはそんな傲慢な人たちじゃない。
もっと、もっと、優しくて、暖かい人たちなはずだ。
「heartが何故、反逆組織と呼ばれるか。それは文字通り反逆しているから。人間の世界を守るため、魔法使いの世界に」
何もかも。
まるで見ていた全ての世界が。
大きく反転する。