目の前の小さなテーブルに美味しそうな紅茶が置かれてある。
「緊張することはない。紅茶、美味そうだろ?飲め、楓も好きだったやつだ」
私の緊張した様子と視線に気づいたアルバーロ様が優しく微笑む。
や、優しいっ。
「そ、それでは、いっいただきますっ」
グビッ
楓おばあちゃんも好きだったらしい紅茶を一気に飲み干す。
「ん、美味しい!!」
「あはははははっ、一気飲みかっ。がっつきすぎだろっ。まぁ、いいけどなっ」
紅茶を飲んで笑顔になる私を見て可笑しそうに笑い出すアルバーロ様。
え、今笑われる要素あった?