「なるほど......ね」






そして悠が2人のやり取りを聞いて納得したように呟く。




もちろんそれは俺も例外ではなく。






紗久の右手首にある金の腕輪。



あれは翼の魔力が込められた特殊な腕輪だった。





開発元が学なら今それを身につけている紗久の居場所を特定できる鍵になるかもしれない。







「あれにはGPS搭載や。待っとき、すぐ居場所特定するさかい」






ガタッ






勢いよく席を立ち、パソコンやら何やらゴチャゴチャしている方の席に座り直すと学はカタカタとキーボードを勢いよく叩き始める。






よし、これで紗久を救いに行けれる。