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「姫様、おはよー!」
「おお!姫様、なかなか似合ってんじゃん、その格好!」
「はよー!姫様!」
これからアルバーロ様に会うため白の膝丈のワンピースに身を包み、コタたちと廊下を歩く私にすれ違う組織の大人たちが笑顔で声をかけてくる。
その暖かい声かけは娘、あるいは孫に向けているようなものだった。
「前から思ってたんだけど、何で私〝 姫〟って呼ばれる訳?」
その暖かい声かけに会釈や笑顔で答えながらも疑問に思ったことをコタと珠樹に質問する。
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